最近住居の近くでメイプルシロップを本格的に作ろうとしているカナダ人のG氏と親しくなりました。
彼は小さい時から祖父がメープルシロップの生産者でしたので小さいころからいつかは自分もメイプルシロップをつくろうと考えていました。
日本に来て日本人の奥さんと結婚して約20年。カナダからメイプルシロップを仕入れて販売するメイプルシロップの専門店となりました。コロナで輸入が止まり、商品がはいってこなくなり、売るものがない時、自分で北海道産メイプルシロップをつくろうと考えました。数年前̪シモカップや大沼でメイプルシロップを生産するアドバイザーをやった経験がありましたが、数年たちその現場に行くと、自分が教えた方法とは全く違ったばらばらの生産方法で、メイプルを作っていることが判明しました。もちろん味わいも不安定なものになっていました。
それはいけないと奮起してカナダではのメイプル生産には列記としたメイプル生産組合なるものがあり、生産ルールが在りました。日本でもルールをきっちりして本当のメイプルシロップと考えたのです。そして日本産メイプルシロップを本場のカナダの品評会に出店し、優勝し、世界をアッとおどろかせたいと考えたのでした。
この話を聞いて日本のウイスキーの黎明期を思い出しました。大正前期ごろ日本のウイスキーは全てはイミテーションでした。
そのイミテーションウイスキーを打破するため、ある青年(竹鶴政孝)がスコットランドに行って本格的なウイスキー製造技術を日本に持ち帰り、今のニッカウヰスキーに似ています。なぜか彼G氏の日本でのメイプルシロップ生産の熱い挑戦に応援したくなりました。いつかは琥珀のエクスペリエンスという小さな小さな個人事業もメイプルシロップがメイン事業になっているかもしれません。人生どうなるか、人間万事塞翁が馬ですね。
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